子供へのくすりの飲ませ方
赤ちゃんには1日に何度も授乳します。 少し大きくなっても食事の時間は大人のように朝昼晩と一定ではありません。 ですから1日3回食後服用という医師の指示が守れなくて悩んでいるお母様もいらっしゃるようです。
子供の薬は、ほとんどが胃に対する負担はそれほどありませんので、食事をしたかどうか食事の前か後かということは、あまり気にする必要はないのです。それよりも朝起きてから寝るまでの時間を均等に分けて薬を飲む間隔を一定にする飲ませ方をおすすめします。
飲ませ方のコツ
- 水剤
- スプーンやスポイトで少しずつ舌の上に落として飲ませます。
口直しに水やぬるま湯を飲ませます。
哺乳瓶を使って飲ませます。ただしミルクに混ぜてはいけません。 - 粉薬
- 薬を少量の水やぬるま湯に溶いて、粘土状にしたものをきれいに洗った手で頬の内側にこすりつけて水かぬるま湯を飲ませます。
―それでも飲まない場合―
- くすりに砂糖を混ぜてみましょう。
- アイスクリームやヨーグルトに混ぜて少しずつ飲ませてみましょう。
(冷たいものと一緒に飲ませると、くすりの苦味をあまり感じなくなります) - 輪切りにしたバナナの間に薬と砂糖を混ぜ合わせたものをはさみ、スプーンでつぶしそれを少しずつ口の中へ入れてみましょう。
- 最近、薬局ではゼリー状のオブラートを販売しています。
ゼリーに包むとツルっと飲み込めるようになります。
- 錠剤・カプセル剤
- 水、又はぬるま湯と一緒に飲ませます。
※この時、お子さんを座らせた状態で飲ませてください。(寝かせたままで飲ませると窒息する恐れがあります)
※ 飲んだ後、口の中に錠剤が残っているかどうかチェックしてください。(まれに口の中にそのまま残っていることがあります) - 坐薬
- 入りにくい場合、先を水で少し湿らせるとすんなり挿入できます。
夏は冷蔵庫に入れておくと使用しやすくなります。
注意すること
- 主食であるミルクに混ぜたり、乳首の先につけたりして飲ませてはいけません。 ミルク自体が嫌いになってしまいます。
- 薬によっては混ぜてはいけない食品があります。かえって味が悪くなったり薬の効果が弱まったりすることがあるからです。 お子様が薬を嫌がるときは、まず薬剤師に相談してください。 内服薬を飲ませる時、赤ちゃんの手足を毛布でくるみ、しっかりと抱きかかえ頬をおさえて口の中に入れるようにするとよいです。
- 病院で処方された薬は、必ず処方通りに飲んでください。親の判断で病気がよくなってきたからいって飲むのを止めたら、症状がまたでてきたりする場合があります。
- いつまで飲むのか、どのように飲むのか等、薬剤師にきちんと確認してください。
- 飲ませかた等、お子様のお薬に関する質問はお気軽に薬剤師にご相談ください。